2013年8月8日木曜日

知識とは (3)

大規模な、組織調査結果を使った、

コンサルティングメソッドを開発して、コンサルビジネスも立ち上げた。

MITのSloan Schoolとも、共同研究ができたし、とってもエキサイティングだった。

会社初のサービス商品にもなった。


いまだからいうけど、IBMからもヘッドハンティングの話があった。

なぜ?
「日本では、理解されていないけど、メッソドビジネスが一番利益が良い」
「日本で、それを実際にやっているのは、君だから」

うれしかったけど、提示されたポジションに驚いて、きっとつぶれると思って、

丁重にお断りした。



調査の中で、自分の会社の事をよく知らない、そして自分自身のCore Competenceも知らない社員が多いこともわかってきた。

また、経営は、機動的な経営を求めており、社内のリソースが有効に活用できていないことも

認識していた。

コンサルティングメソッドと、その部分をつなぐITツールも作った。


最初は、「なんだこれ?」 説明してもわかってもらえない。。。。


ところが、ある時、脚光をあびた。

J-Sox対応のシステムとして、さすがに、僕も「えっ!」

結果的には、上場企業の多くに導入された。グローバルに使われている。

そして、今も機能拡張しながら、ソリューションの中核ソフトの一つとして、販売されている。

その会社のリクルートのページには、そのソフトを担当している若い技術者のインタービューがのっていた。

もともとの開発者の私としては、とっても複雑な思いになった。

多分、彼は、僕の事も知らないし、製品名が決まったバトルと経緯もしらない。

ただ、僕が目指した根っこは、認識してくれているようだ。

それ以上に、その製品に愛着を持っていてくれることが、とっても嬉しかった。


企業の経営の基本形の一つとして、

Maximize Knowledge
Optimize Resource
Minimize Cost

3つの見方ができる。でも、基本は、Maximize Knowledge

ここでいう Knowledgeとは、知 である。

でも、日本の企業は、それを大切にしていない。

社員の能力を最大限に発揮させるマネジメントに意識が薄い。

実は、これが最も重要な事なのに、

年度ごとの、収益と利益だけが、目標になる。

でも、その基本は、組織を構成する社員がどれだけ、個々の能力を発揮できる

マネジメントをしているか?なのだが、、、

ますます、マネジメントは硬直し、悪循環が始まっている。

これからのグローバル時代に生き残れる企業は、イノベーションを通じて

顧客創造できる企業だけ。

イノベーションとは、遠いマネジメントが、広がっている。

//eom

0 件のコメント:

コメントを投稿